Live Report
★12/7(Mon) 新横浜BeLL's
「Acoustic Night」

2009年、最後のステージ。BeLL'sに始まり、BeLL'sに終わる。
2人にとっても思い入れのある、BeLL's。

実はこの日を迎えるまで、2人はいつもとは違うライヴ準備期間を過ごしていた。
初の完全セルフプロデュース。一口に「セルフプロデュース」と言っても、簡単ではない。
選曲、パフォーマンス、MC、こだわりすぎれば本当にキリがない。
今までにない連日のリハーサル。
限りなく「完璧」を目指し、2人は、今日までの日々を過ごしてきた。

ずっと見守ってきたスタッフの間にも高まる緊張。
きっと2人はそれ以上だ……。

……なのに。
どうしてなんだろう、1曲目。
誰もが知っているあの名曲をカヴァーするmikの晴れやかな顔。伸び伸びとした歌声。



そして、自信に満ちあふれた亮介のギターパフォーマンス。
緊張も楽しみに変えられる、そんな強さが、今の2人にはある。

2009年最後のライヴの幕が開いた。

次の曲は「青い鳥」。
「きっといつか 変えられる どうしようもない現実も 傷ついた青い鳥が止まり 終わらない夢になる」
思うようにいかないことばかりの毎日、それでも、積み重ねていかなければならない毎日。
それでも、絶対に、信じていれば叶うんだ、夢は……、そう素直に思える。
これがWONDERFUL WORDの魔法だ。

そしてMC。



残りわずかになってしまった2009年。
レコーディング、ツアー、イベント。色々なことがあった今年一年。
今年最後のステージに相応しい熱いライヴをしたい。そんな想いが伝わってくる。
「みんなの心をホッと、そして体もHOTにしてあげたい」、そう、これが今日の2人のコンセプトだ。

3曲目、「僕のみち」。
アコースティックでも、これだけ壮大にできるんだ、と改めて感動さえ覚える。
こんなアレンジのしかたがあったんだ、そんな驚きが客席を支配する。
サポートミュージシャンのいない、原点。その原点から続く「僕のみち」。「僕らのみち」。
今の自分のままでいい。背伸びせず、一歩ずつ進めばいい。
いつのまにかあきらめていたこと、投げ出していたことを、もう一度見つめ直したい。そんな気持ちになれる。

次は久々の「願いはひとつ」。
久々に聴きたかった!
それぞれの願いを胸に、それぞれの願いが叶うように。
強く、明るく歌い上げるmik。

最後は「向日葵」。
やっぱり、最後はこの曲を聴きたい。
きっと2人も、この歌が2009年締めくくりの曲に相応しいと思ったのだろう。

真冬にも負けない、咲き誇る凛とした2輪の向日葵。
これが、今のWONDERFUL WORDだ。



2010年。飛躍の年につなげるライヴの幕が閉じる。

「ラララ… 幸せはすぐそばに  ヒラリヒラリ 花びら 舞い上がれ」
ステージから舞い上がる幸せな光が、私たちを包んだ。

(引用「青い鳥」・「向日葵」/WONDERFUL WORD)

過去のライヴレポはこちら


©2006-2010 COSMICJAG MUSIC Inc.All Right Reserved.